「歩き始めが痛い」「立ち上がりがズキっとする」「あぐらがかけない」
股関節の痛みは、日常生活のちょっとした場面で突然現れます。
京都市右京区太秦のやわら整骨院にも、
「変形性股関節症と診断されたけれど様子を見てと言われた」
「レントゲンでは異常なしと言われたのに痛い」
「年齢のせいだと言われたけど納得できない」
こうした相談で来院される方が多くいらっしゃいます。
股関節痛と聞くと「軟骨がすり減っているから」「年齢だから仕方ない」と思われがちですが、
実は痛みの理由はひとつではありません。
さらに重要なこととして、痛みの大きな原因が”骨”ではなく、”骨盤の支え不足”にあるケース
が非常に多いという点です。
ここでは、股関節痛の本当の原因と考えられる疾患、そしてご自宅での対処法から当院の施術方針
まで、専門家の視点でわかりやすく解説します。
股関節痛はなぜ起こる?3つの主要な原因

股関節は、体重を受け止める人体最大の関節。
そのため、小さなクセでも負担が積み重なると、痛みにつながります。
骨盤の歪み・支え不足
股関節は、骨盤のくぼみ(寛骨臼)に太ももの骨(大腿骨頭)がハマる構造をしています。
しかし、猫背・反り腰・片足重心・足組みなどのクセによって骨盤が傾くと、
関節の噛み合わせがズレて負担が偏ります。
その結果ーー
・軟骨への磨耗が進む
・周囲の筋肉が緊張する
・炎症が起こる
といった状態になり、痛みとして現れるのです。
当院では、股関節だけでなく「骨盤がしっかり支えられているか」を最重要視してチェックします。
お尻・太ももの筋力低下
お尻・太もも
股関節は骨だけで支えられているわけではなく、
中臀筋・大腰筋・ハムストリングスなどの筋肉が”支柱”の役割をしています。
しかし、運動不足や加齢により筋力が低下すると、着地時の衝撃が関節に、
ダイレクトに伝わり痛みの原因になります。
さらに、筋肉が硬くなると可動域も狭くなり、無理な動作によって関節を痛めやすくなります。
加齢による軟骨のすり減り
加齢とともに軟骨がすり減るのは、自然な現象ですが
軟骨が減っただけでは痛みは出ません。
実際、レントゲンで「変形あり」と言われても
痛みがない人はたくさんいます。
つまり”痛み=変形そのもの”ではなく、変形により骨盤や筋肉に負担がかかっている事が
本質的な原因であるケースが多いのです。
股関節に隠れている可能性のある代表的な疾患
股関節の痛みには、いくつかの疾患が関わっていることがあります。
変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節を形成している大腿骨や骨盤の寛骨臼に、骨棘などの変形や軟骨がすり減り、関節の形が変わってくる事などで痛みや動きの制限がでる疾患です。
股関節は「骨盤」と「大腿骨」がハマるように組み合わさった構造になっていて、その間に
“軟骨”と”関節液”がクッションの役割をしています。
この”軟骨”が少しずつすり減ると、
・骨と骨が近づいて関節の隙間が狭くなる
・動かすたびに摩擦が増える
・関節に炎症が起こる
こうした変化が起こり、痛みが出たり、動かしにくくなっていきます。
中高年女性に多いと言われており、
・先天的に股関節の受け皿(臼蓋)が浅い「臼蓋形成不全」
・出産やホルモンの影響で骨盤が不安定になりやすい
・筋力が落ちやすい
などが関係しています。
進行すると、
・関節の隙間がさらに狭くなる
・骨がトゲ状(骨棘)になる
・関節が深く曲がりにくくなる
・歩く時に痛みが強くなる
こうした状態になり、生活の質(QOL)が大きく下がってきます。
ただし、大事なポイントは、
軽い変形でも痛いが強い人もいれば、強い変形でも痛くない人もいます。
多くの場合、
・骨盤の傾き
・関節を支える筋肉の弱さ
・お尻、腰の動きの悪さ
などにより、股関節に”偏った負担”がかかる事が痛みの原因になっています。

関節リウマチ
関節リウマチは、免疫のシステムが自分の関節を誤って攻撃する「自己免疫疾患」です。
特徴は、指や手足など複数の関節に対照的に腫れや痛みがある事。
起床時、30分以上続く関節のこわばりや、安静時の痛みが見られます。
変形性股関節症とは異なり、軟骨の磨耗ではなく免疫の異常です。
物理的な磨耗と異なり、股関節にリウマチが生じると機能と構造に深刻な影響を及ぼします。
・滑膜の炎症と増殖
・軟骨・骨の破壊
・関節の変形と拘縮
軽度から中度に対しては、薬物療法やリハビリテーションを行います。
重度の末期の場合は、手術適応となるケースがあります。

大腿骨頭壊死症
大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭の血液の流れが障害され骨頭が壊死してしまう疾患です。
原因は、大腿骨頚部骨折や股関節脱臼などの外傷、
アルコール多飲や、ステロイド投与などが考えられています。
20〜40歳代の若い人に発症する事が多く、両側例も多いとされています。
壊死が生じただけでは痛みが出現せず、骨壊死した部分が圧壊して痛みが出現します。
壊死の範囲が小さいと、生涯痛みが出ないこともあります。
壊死の発生から自覚症状がでるまで、数ヶ月〜数年の時間差があり
腰部、臀部、太もも、膝などに痛みを生じる場合があります。
治療法は、大きく分けて保存療法と手術療法の2つになります。

大腿骨頚部骨折
大腿骨の付け根にある「大腿骨頚部」と言われる部分の骨折の事です。
大腿骨は、丸いボール(骨頭)が、首のようにくびれた部分(頚部)に繋がり
太く出っ張った(大転子)と(小転子)と複雑な形状をしています。
この細い部分を骨折するのが「大腿骨頚部骨折」というものです。
この骨折は、若い方では交通事故などを原因とした強い外力が加わる事で骨折しますが、
高齢者は、転倒などがきっかけで骨折が生じる事があります。
この頚部の部分は、細い動脈でしか血液の供給がないので
栄養が行き届きにくくなり、大腿骨頭壊死を起こす事があります。
手術治療が基本になり、骨接合術か人工関節置換術となる事が多いです。
股関節の痛みが続く時の対処法

股関節の痛みが続く時の対処法をご紹介します。
最初の対処法は整形外科に相談する事。
なぜ、重要なのかを開設して行きますので、今後の参考にしてください。
整形外科に相談
股関節の痛みが続く場合や、原因がわからないかたは、早めに
整形外科に受診をして、検査を受けてください。
画像診断による「可視化」と「除外診断」
・レントゲン、MRI、CT
これらで
・変形性股関節症
・臼蓋形成不全
・大腿骨頭壊死
・関節唇損傷
など、判断がしやすくなる。
受診の際は、痛みの具合、痛むタイミング、どんな時に困るのか?、生活動作など、
股関節や、股関節以外に痛む所がないか伝えれるようにしておきましょう。
整骨院・整体院で相談する
股関節の痛み続く場合は、整骨院や整体院に相談するのも効果的です。
レントゲンで、異常なしと言われる事もありますが、
骨盤の歪み・筋肉の硬さ・歩き方のクセが原因で痛みがでる事もよくあります。
変形があるのか?ないのか?そこも施術の方針が変わるので、先に自分の状態を把握しておきましょう
また、整骨院や整体院により股関節を得意とする施術院かどうか?
ホームページの内容、口コミを見て見るのも判断材料の一つになると思います。
アイシングをする
急に痛いが出た「炎症期」は、まず冷やすのが鉄則です。
・氷嚢or氷を入れたビニール袋
・15〜20分冷却
・1日数回OK
アイシングの効果は、痛みの緩和や筋緊張の緩和、炎症由来の症状を軽減させる効果
が期待できます。
痛みが出る動きを減らす
痛い時期は無理すると悪化しやすい場合もあります。
・しゃがむ
・長時間の座りっぱなし/立ちっぱなし
・股関節を捻る動き
・重い荷物を持つ
このあたりは負担が大きいので、痛みが出現する動きはしないようにしましょう。
股関節の痛みを和らげるセルフケア方法

股関節の痛みを和らげるセルフケア方法についてお伝えします。
今回は、股関節周囲にある筋力トレーニングをご紹介したいと思います。
症状により、目的や方法を間違えてやると悪化する可能性もあるので、
ご不安な方は、事前に専門家に相談することをおすすめします。
①中臀筋の筋力トレーニング
サイドレッグレイズ(横向き)
・横向きに寝て、下側の手で頭を支える
・下の膝は軽く曲げて安定
・上側の足を真横にゆっくり上げる
・1〜2秒キープしてゆっくり下ろす
・10回×3セット/左右交互
💡ポイント:体が前後に倒れないように固定すること
②大腰筋トレーニング
足上げ大腰筋トレ(座ってできる)
・椅子に浅めに座る
・背筋を立てる
・片足をゆっくり上に持ち上げる(もも上げ)
・ゆっくり下ろす
・10回×2セット
※腰が反り過ぎる場合はNG
長引く股関節の痛み「このまま歩けなくなるのでは」と心配な方へ

今回は、股関節痛で悩んでいる方に、痛みの原因と疾患、おすすめの対処方について
ご紹介しました。股関節は骨盤と大腿骨がはまり込む関節で、筋肉や関節の炎症、変形、軟骨のすり減り、関節リウマチ、大腿骨頭壊死、大腿骨頚部骨折などにより痛みや可動域制限、日常生活の支障が出る事があります。対処法としては、まず整形外科で医師の診断を受け、必要に応じて整骨院や整体院で、骨盤の安定や関節を支える筋力に特化した施術を提供している施術院で施術を受けることがおすすめです。







