整体の歴史を紐解く
整体の歴史はとても古く、その歴史は中国4000年とも5000年とも言われております。
そして、現在は日本独自のものとして改良を重ねて、発展してきた療術になります。
すごい歴史がありますよね?
そして、もともとは中国から伝来されていたものに、大正時代に日本に伝わった
カイロプラクティックなどの欧米伝来のものと組み合わされ、当時の施術家達が独自の工夫を加えて
現在に至るとの事です。
日本の整体の発祥
日本の整体の祖と言われる野口整体の野口晴哉先生が、昭和に入り「整体」という言葉を
作ったとの事です。
この野口晴哉先生という方は、明治44年に東京で生まれ、幼い頃にジフテリアという病気を患い、漢方医である叔父の影響で、様々な読書を読んでいたと言われております。
その後、大正12年に関東大震災を体験して焼け野原に苦しむ人々に、本能的に手をかざしたところ、多くの方が快復して、これをきっかけに治療家としての道を目指したと言われています。
とても、素晴らしい志がある方ですよね。
日本の整体を作ったと言われている源流の方が、このような方で
とても、刺激を受けてしまいます。
話は、戻って日本の整体は、さまざまな影響を受け発展してきました。
大正時代に伝来した、カイロプラクティック ・オステオパシーなどの手技を中心とする
整体、日本武術や骨法を取り入れた整体、中国医学から手技を用いる整体、団体などにより、独自に理論を用いて発展した整体など。。。
流派も多く、各団体などが治療理念を持っておりどれが正しいのか?
がわかりにくくなってしまっているようです。
整体の源流
上記にも書きましたが、日本の整体にも発祥となる源があり、様々な影響を受けてきました。
それが、どういったものから影響を受けてきたのか?を説明していきたいと思います。
中国整体(すいな)
中国に古くから(すいな)と言われる手技は、様々な手技療法の源だと言われています。
現在でも、本場の中国でも行われており、骨格や筋肉のバランス調整のほか、鍼灸と同じ
経絡や経穴へ刺激を行います。
また、動的なものを陽、静的なものを陰として陰陽の調和という考え方があります。
例えば、身体が陰に偏っている時は陽の手技をし、崩れてしまった陰陽を整えるのも
目的としております。
アメリカ発祥のカイロプラクティック・オステオパシー
カイロプラクティックもオステオパシーも共に、アメリカの発祥となります。
ですが、治療理念は違いがあります。
何を大事にしているか?の違いです。
大まかにいうと、カイロプラクティックは背骨を中心にアジャストメントして
神経伝達を正しい機能にして、身体の改善を促していく。
一方、オステオパシーは身体は一つのユニットとして捉え、背骨だけではなく
内臓や靭帯、筋肉など全てをみていくという考え方です。
アメリカでは、両者とも国家資格になり日本でいう医師と同等の方となります。
ですので、法的に国家資格と認められている国や州では、日本の医師と同じ
レントゲンや血液検査なども先に行うということになります。
日本の整体
上記にも記したように、野口晴哉先生が「整体」という言葉を作ったと言われております。
そして、正式には昭和18年に手技療法の法制化を目指して、整体操法設立委員会という
組織を作り、議長を務めてそれが、基盤となり日本の整体のルーツを作ったと言われております。
今日に至るまでに、日本の整体は流派が増え、独自の進化を遂げてきています。
日本での整体の位置付け
今まで、記述してきたように「整体」もいろんな要素が組み合わさり現在に至るまでに
改良に改良を重ねて、今日に至るという事ですが、
日本では、カイロプラクティックやオステオパシー、そして日本発祥の整体も現在は、
法整備が整っておらず、国家資格ではなく、民間資格として扱われております。
そのため、通信教育で取得できる簡単なケースから専門的な技術を身につけれる
専門学校に通う方と大幅に学べる体制も人により変わってきてしまいます。
私自身も、この業界に入るきっかけとなったのは、
このホームページの自己紹介欄にも書かせてもらった、私がこの業界に入るきっかけである
カイロプラクティックという分野から入り、その後、国家資格である柔道整復師を取得しに、
学校に通い直しました。
理由としては、基礎医学が国家資格者に比べて足りないと感じていまして、
国家資格を取得しに行ったということです。
整体は、素晴らしい技術で今後も、悩まれている方に対して、
希望を照らす素晴らしい技術であり、背術の考え方もいいのですが、
人を施術するのには、
私は、最低限の知識が足りないと感じ、取りに行ったということです。
もちろん、整体だけでされている先生の中には国家資格者にも負けない、
もしくは、それ以上の勉強をされている先生も私は、知っています。
そのような先生が増やせるとすれば、法整備も今後は必要になるのではないのでしょうか?
少しでも、参考になれば幸いです。
最後まで、ご覧くださり誠にありがとうございます!